エアロパーツ装着し、完成です。
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3月17日に、TC2(JAF非公認2時間耐久レース@つくばサーキット)の開幕戦がありました。昨年度はシリーズチャンピオンとなることができ、今年はレーシングスーツを皆でそろえることにしました。いつもの若者2人と出場しました。同クラスには1.5リッターのロードスターと1.5リッターのデミオ。我々のAK12マーチマーチは1.2リッターと非力ではありますが、若い力もあるので勢いでなんとかということで。出場チームは26チームで予選は15分、うちのチームは若者2人が途中交代を含み走ります。結果はクラス2位、総合18位、同クラスのロードスターは約3秒速いタイムとかなり離されました。また、同クラスのデミオは約5秒我々よりも遅いタイムで、打倒ロードスターということになりました。昨年の経験もあり、燃料タンクも5リットル大きいものにしたので、無給油で行けば何とかなるのではと楽観的に。決勝は2時間の耐久です。18番グリッドからスタート、順調に周回を重ねます。第2スティントは私の番です。今回耳にイヤホンをいれ、ピットからの指示が聞けるようにしました。ところが耳にイヤホンをつけるとかなりの違和感があり、またエンジン音なども聞こえづらく、慣れない感じに戸惑いました。約30分くらい走ったところで赤旗が出たため、ピットイン。そこでドライバー交代を行いました。赤旗中断でピットレーンに並んでいると、2台後ろに同クラスのロードスターが同一周回で並んでいるではないですか。そのまま抜かれなければ優勝です。第2ヘアピンでのクラッシュの処理が終わり、いよいよレース再開、一時真後ろまで追いつかれましたが、次第に引き離しクラス優勝(総合16位)でフィニッシュしました。今回の優勝と昨年のシリーズチャンピオンの表彰がありました。4月からFCR-86BRZⅠクラスへの参戦が始まりますが、幸先の良いスタートでした。
エアロパーツ装着し、完成です。
さて、昨年1月から開始した、新型BRZレーシングカー化ですが、いよいよ最終段階に入ってきました。2024年1月26日にカラーリングが終わりレース屋さんに帰ってきました。この時点でエアロパーツは外してありますが、この後エアロパーツ装着、コンピュータを書き換えたらいよいよ完成です。
さて、1月から継続していた新型BRZのレーシングカー化ですが、ようやく8月20日に富士スピードウェイでシェイクダウンしました。といっても、スピードリミッターは切れてない、コンピュータもいじってない、エアロパーツはついていない、外装もやってない、なんとまだ“ナンバー”がついているという状態でした。外から見ると見た目は普通の乗用車でした。朝1番で走り始めましたが、まず1周ぐるっと回ってピットにかえって車両のチェックをすると、ドライブシャフトやマフラーにグリースが飛び散って…。ひとまず拭いてさらに2周してきましたが、再度グリースが飛散。とのことで、はじめの30分走行枠は3周で終了。ディファレンシャルギア(LSD)からドライブシャフトが出ているところのブーツが新型車両では硬いプラスチックになっているようで、スリックタイヤで駆動系への負荷が強く発熱でグリースが吹き出してしまったようです。それ以外にもデフクーラー(LSDを強制的に冷やすもの)のヒューズが切れて作動しなくなったりしました。メカニックが何とか対処して、次の枠の走行に間になんとか合いました。次の枠は2周してもどって、車両チェックしたところ特に問題なかったため、その後は全開走行ができました。ただスピードリミッターが効いているので183㎞/h以上は出ない状態でした。それでもタイム的にはまずまずのタイムが出たため、今後完成した時が楽しみです。実戦への投入は来季になりそうです。
さて、今年の1月から製作していた新型BRZのレーシングカーですが、数々の問題を処理しつつ、6月12日の時点で、まだ外装はしていませんが、トランスミッション(変速機)を分解して、レース中に折れると言われている3-4速のシフトフォークを対策部品に交換作業中です。写真のステアリングは、レースのサポートをしていただいているATCの社長からいただいた開発第2号の試作品です。
3月15日に製作現場に行ってきました。ボディの補強が終わり、内部は白でキレイに塗装され、ロールバーが入っていました。最近の車は電子制御に関連する部品やコード類が多く、うっかり外してしまうと安全装置が働いてエンジンがかからないなどの不具合が出ます。すべての部品やコード類が何をやっているかは分厚いマニュアルを参照する必要がありますが、まだ手に入れてないとのことでした…。そういえば今使っているレーシングカーもエンジンブローした際に、後期型のエンジンに乗せ換えようとしたらエンジンがうまく機能せず、2020年の第1戦で走行前にリタイヤしたことがありますが、同じ車なのにいろいろマイナーチェンジがされ、電子制御のパーツかなり複雑化しています。プライバシーガラスの件は、監督に確認したところ、最近は暑さ対策でわざわざフィルムをはるレーシングカーもあるとのことで、そのままにすることにしました。ホイールが17インチに指定されたため、ホイールを3セット12本買う必要が出てきました…。
2月5日時点でようやく前掲レシピ①の状態になったところです。車の中はからんどうとなり、メーター類などの細かい部品が車内におかれています。快適だったクーラーも外され(右下の重そうな部品)、夏のレースは灼熱地獄となります。ここで初めて気が付いたことが、トヨタの86はリアガラスが全グレード透明なのに対し、BRZのほとんどのグレードはプライバシーガラスになっていることです。レースでの視界確保が重要なので、ガラスも交換する必要が…。レース初戦は3月終わりか4月初めとのことで、おそらく初戦には新型投入は間に合わないと思われます…。
(写真上左:フロント部分とダッシュボードを外したパーツ 写真上中:車内フロント方面 写真上右:車内横方向 写真下左:車内後方、プライバシーガラスにあぜん 写真下右:クーラー関連部品、重そう…)
2023年1月14日いよいよレーシングカーにするためにレース屋さんへ移動です。いままで慣らし運転として通勤などに使っていましたが、とても快適でした。静かでエアコンもよく効き、オーディオやバックモニターもついている状態。オートクルーズ機能などの便利機能やエアバックなどの安全装備もついています。これらがすべて取り払われると思うと…。積載車にのせられて連れていかれました。。。ドナドナ~
さて、2024年からのN1カテゴリーの新型BRZのレギュレーションも決まり、いよいよレーシングカーの製作に取り掛かります。2023年1月9日現在まだ車はナンバー付きのまま手元にありますが…。
ひとますレーシングカー製作のレシピを書いてみました。
材料(1人分)
スバルBRZ | 1台 | |
ホワイトボディ※1 | 1台分 | |
ボディー関連 | ロールケージ | 1セット |
駆動系 | 強化クラッチ | 1セット |
LSD | 1セット | |
デフクーラー | 1セット | |
制動系 | ブレーキキャリパー | フロント1セット |
ブレーキローター | フロント1セット | |
ブレーキパッド | 数セット | |
吸排気系 | マフラー | 1セット |
エンジン補器類 | オイルクーラー | 1セット |
ラジエター | 1セット | |
足回り | ダンパー | 1台分 |
バネ | 前後数セット | |
ホイール | 3セット | |
空力パーツなど外装 | エアロパーツ | 1式 |
カッティングシート | 1式 | |
その他内装類 | ECU※2 | 1セット |
バケットシート | 1脚 | |
キルスイッチ | 1セット | |
ハンドル | 1セット | |
追加メーター | 1セット | |
消火器(CO2) | 1個 | |
5点式シートベルト | 1式 |
※1 ホワイトボディとは何もついていない、ただのがらんどうのボディで、レーシングカー作製はそこに完成車から必要な部品を移植していく方が簡単ですが、予算や時間の問題で間に合わない場合は(今回は予算の関係で)、なくても大丈夫です。
※2 通常N1仕様ではECUはノーマル書き換えで対応しますが、BRZのECUがインテル製(海外製)となり、いまだ発売以来解析が終わっておらず、リミッターカットや燃料調節などの書き換えもできないため、暫定的にリミッターカットパーツを取り付けすることになっています。
(注)上記の部品以外も様々な部品が必要ですが紙面の関係上割愛させていただきます。